ようやく王の帰還の下巻に突入しました。(一応最後の巻です)
読んでいると自分の持つ想像力はどの程度か!
と試されているような気がしてくる。
適当に読んでいる時はもちろんそうだし、
真剣に読んでいる時でさえも迷子になるときがあったりする・・。
時系列はわかりやすいが、問題は現在の場所。
原作者トールキンの中でしっかりとした世界が存在しているので、地名も特徴も明確。
しかし読んでいる方としては初めて来る場所なので(既に仮想現実に取り込まれ中)、地図が必要となる。
ガイドブックも各種用意されているし、巻末に全体の地図もついているので、
それらを片手に読むのもまた良い・・・・が!その詳細な景色、風景描写がまた凄い。
何行にも何行にも渡って明確な描写を試みてくる。
読者はそれらを一つ一つ組み立てていかなければならない。
上手く成功すれば美しい風景が出来上がったり、恐ろしい通路が出来上がったりするのだが、
たまに一つの言い回しが理解できなかったりする。(悲しいかな・・)
するとそこの思考はジャンプせざるを得なくて、結局あやふやな景色になったりする。
そんな描写は放っておけばいいやとかも考えたのだけど、この作品の場合この想像力の産物こそが魅力の一つだと思いなおし言い聞かせることしばし・・。。
だからこそ、指輪物語のリピーターは多いのかもしれない。
一度で全てを頭の中に描ききれる人は少ない(と思いたい)。
改めて映画の凄さを違う角度で実感できた。
原作に想像力を試された結果、発表会を行っているようなものかなーと思ってみたり。
原作を読むガイドブックにもなるし。
読み終わったらまた劇場にいこーー。