
まさに白夜の下を行く二人・・そして本当の白夜を迎える・・
ハッ・・思わず感傷に・・
・・ええ、読み終わりました!
先月23日から読み始めて、土日は休憩して(笑)、
8日間で順調に読み終わりました。(はっ・・読み終えたのは2/1でした)
一日100ページ程度ですね。
私にとっては結構ハイペースでした。
文庫で860ページ!電車で重かったよ・・
最後までまったく興味が薄れなかったのが素晴らしい。
やはり語るべきは主役の二人。
どうしたら魂を奪い取れるかを知っている二人。
まさに悪魔のようです。雪穂なんて天使のような顔をした悪魔です。
(亮二は悪魔というよりは死神っぽいかな・・・)
しかし、彼らがなぜ悪魔、ないし死神になってしまったのか・・
決して快楽で罪を重ねているわけではない二人。
この二人を外側から撫ぜる原作、内側からえぐるテレビドラマ。
ええもん魅せてもらいましたわ〜。
あ、ドラマはまだ終わってないので、これからが楽しみです。
退廃的なものに美しさを感じる人にもオススメかも・・
「荊の冠」「この世の果ての家」に似た空気を感じます。
茨〜の方はかなり前に読んだので印象が希薄ではありますが。
↓


なんとかまとめた感想。終了。
もうちょっと書きたいことがあるので軽く箇条書き。
読みたい方はドゾ。
ダラダラとちょいネタバレありかもなので、ご注意を・・・
(続きを読む)
・原作は、雪穂と亮司、彼らの内面は直接描かれてなくて、
周りの人々の行動や、感情、起きた事件から推察することしか出来ない。
前半なんて彼らの繋がりにも触れずに進んでいきます・・。
だんだんと見えてくる二人の関連性や、
あとでわかる事件の偶然の驚き。
(ほのめかし程度だったりが多いけど)
漂ってくる二人の心の痛みと切なさ。
これが先にくるか後にくるか・・
原作先読み、ドラマ先観、同時進行と
どれをとってもうずうずするくらいに楽しい作品に出会えた。
これは嬉しい。貴重!
・いくつもあるエピソードの中にはうっかり白夜の中を歩いている
二人のことを忘れて、ほのぼのしてしまったことも・・
しかし・・この、あとに起こる悲劇・・この落差がたまらないんだよなあ・・
はっっと夢から覚まされる感覚が何度もありました。
・亮二がした友彦と夕子の後始末・・・テレビよりも原作の方で読んだのが先でしたが、
かなりびっくりした・・・。
・何度でも書きますが(笑)、
テレビでのササガキの迫力は本当に目を見張るものがあります。
原作ではこれほど怖くないっすよ・・ホント、背筋凍りますよ・・・
(ちなみに小学校の文集に尊敬する人は「武田鉄矢」って書いたのは私)
・今枝さんに使ったトリック、面白かった。
科学的で、何だか面白い。
・美香さんに起きた悲劇・・これが一番つらいなあ。・
差し向けたのは彼女達・・?ということの戦慄と、
雪穂の身にも起きたであろう悲劇が混ざり合ってもう絶句です。
っていうか、雪穂・・ほのめかされてただけだけど、
悪魔”たち”っていったよね・・
・ずっとずっと白夜を歩いてきた二人。
しかし、完全なる白夜はこれから始まる・・涙
・それにしても篠塚一成役、いい役だなあ・・・
かっこいいなー
・同じ作者の本を読み始めました。
「探偵ガリレオ」陰陽師や京極堂とテンポが似ていて、
この作品は科学に特化!?物理学者湯川がたまらないです。
探偵ガリレオ

・(1/23)「白夜行」、文庫読み始めました
・(1/26)「白夜行」、前半感想
以下はげしくネタバレしております。
小説では決して亮司と雪穂が一緒にいるシーンは描かれてなくて、ただその関係を推測するしかないというのが、また面白さだったりするのですが、TVでは会いまくりでかなーりびっくりしました。まぁこれはこれでいいのでしょうが。
私も美香の身に起こったことは結構しんどかったです。また江利子にここまでしなくても・・という後味の悪さもありました。雪穂の相手の魂を奪うやり方は、同じ女としては辛すぎるのですが、その体験を克服して這い上がった雪穂としてはこれしきのことで、と思うのでしょうか・・
愛した女に人生を捧げる亮司は、東野先生によると男の理想なんだそうであります(笑)
それにしても、ラスト「白夜の中の太陽に変わるもの」を失った雪穂のこれからの人生の孤独さをおもうと、これが彼女への一番の罰なのかもしれないとおもったりしました。いや、彼女は何事も無かったようにこれまで以上にのしあがっていきそうな気もしますが・・
確かに篠塚一成はいい役ですよね!!雪穂をとりまく男達の中で、彼一人、雪穂へのアラームが鳴っているというか・・
東野さんの直木賞受賞作「容疑者Xの献身」にも湯川教授が出てきますよ〜お話もどこか「白夜行」に通じるものがあると思います。「このミステリーがすごい」の第一位にも選ばれております。
あ、確かに、防弾によいかも。一発くらいなら防いでくれそうヾ(´▽`;)
>小説では決して亮司と雪穂が一緒にいるシーンは描かれてなくて、ただその関係を推測するしかないというのが、また面白さだったりする
まさにまさに!!!そうですよね!小説既読の方はびっくりしただろうなと思いました。逆に私は小説で全然二人の接点がないのに驚きました。小説読了後にテレビを観たらもしかしてガッカリ・・(雰囲気だいなし?)か、二人の接点を映像化して欲しかった!楽しみ!になるか・・結構微妙なところなんじゃないかなと思ったりもしました。テレビだからこそ強烈な描写は抑えられてしまう分、分が悪いかもしれませんが、今後の展開が楽しみです。
江利子も悲しいですね〜・・・彼女は他の人とは違う魂を抜き取られてしまった感がありますね・・確かに彼女の後味は悪いかも・・雪穂に関しては本当に色々考えてしまいますね。テレビで小さい頃の雪穂を観てから読んだから結構同情が強いのですが(あの子役の女の子も好きだし)今後、彼女がテレビでどう描かれていくか楽しみです。
亮司、東野先生の男の理想なんですか!!!そりゃびっくり・・・確かに・・いいかもしれませんねぇ・・
雪穂への罰・・そうですね、私もそう思いました・・しかし、おっしゃるとおり、彼女はどんどんのしあがっていって、輝く女性ナンバー1とか言って雑誌に載ってみたりしそうですよね。世間の羨望の眼差しを受けて・・ササガキと篠塚だけが違うっていうのを考えるとコレマタ楽しいですが・・
篠塚テレビでは一番期待しているのですが、、、どうなるでしょうねぇ・・江利子との接点があってこその盛り上がりだと思うのですがテレビではどこまで省かれずに表現されるのでしょう・・(やっぱり原作読んでよかった・・こういうの考えてると楽しいっっ)
「容疑者Xの献身」に湯川さんでてきますか!そりゃ大変!次読む本が決定いたしました♪探偵ガリレオのように短編じゃなくて今度は長いのをじっくり読みたいなと思っていたところです。